お腹の中を内視鏡により観察し、処置をする診療技術のことです。全身麻酔をかけて、へその所から5mmの太さの内視鏡を挿入し、テレビ画面で観察します。さらに、別のところから入れた2ないし3本(5mmから10mm程度の太さ)の細長い器具を用いて、お腹の中を観察し手術をおこないます。
腹腔鏡による手術は、まずなによりもお腹の傷が小さいことがメリットとしてあげられます。このため手術後の臓器癒着発生が少なく、感染症の発生も少ないです。また、手術後の痛みは軽く身体の回復も早いので、社会生活や日常生活への復帰が早いというメリットがあります。
手術時間は、対象となる疾患にもよりますが、30分から2時間くらいの間です。手術後の回復の具合にもよりますが、術後1日ないし4日(手術日当日を入れない)で退院となります。
異常がなければ家事や仕事も可能です。
子宮鏡手術は、子宮用の細い内視鏡(子宮鏡)を子宮の入り口から挿入して、子宮内の様子をモニターで観ながら病変を電気メスで切開・切除します。
腹部の創が無く、体への負担が少ない手術となります。
膣式手術とは、腟から子宮や子宮頸部の病変を切除し摘出する手術法です。
腟からの手術のため、腹部に創が無く術後の痛みが小さいことや入院期間も短く術後の回復が早い等のメリットがあります。
開腹手術とは、お腹を縦または横に切り開いて行う手術法です。
腹腔鏡下手術と比べると身体への負担が大きく、回復にも時間がかかりますが、ほとんどの医療機関で行える手術方法で、手術時間も短い等のメリットがあります。